かおるちゃんの川柳入門(Senryu for Beginner)
お約束:
字数が5-7-5となっていればOK。
季語のあるのが俳句、ないのが川柳です。
とはいうものの、「プール」「ビール」とか「忘年会」とかは季語になるのですが、
まあ、あまり堅苦しく考えずにいきましょうというところでしょうか。
「ん、ー(長音)、ぃっ」など数えても数えなくとも
ゴロ(韻)が良ければOK。
これは口に出してみると判ります。言いやすいかどうかです。
お題 :身近な出来事で、印象に残ったことを考えてみましょう。
例.今日皆で焼き肉屋へ行って、たらふく食べても安くすんだので
大満足した。
・5文字のものは
「焼き肉屋」「安く済み」「きょうみんな」
・7文字
「皆で焼き肉」「たらふく食べて」「食べても安く」
・文字の字数を合わせるには、
「てにをは」助詞を付けることでもつながります。
「から、さえ、けれど、です」など助辞は2文字増えます。
→ 「大満足の」と「の」を入れると7文字。
→ ちょっと言葉を変えて「幸せ気分」7
→ 安さを表現して「この値段」5
・以上をつなぎ合わせて、
「今日は皆 幸せ気分 焼き肉屋」
「焼き肉を 存分食べて この値段」
・ちょっと変化させて、前後を変えると印象が変わります。
「安いとて そこまで食うか 焼き肉を」
・言葉の途中を区切って後ろに続ける場合
「プレートに 肉だけ隙間 なく並べ」 5−9−3
ペンネーム:本来、5-7-5しか無い中でもう少し、深みをつけたいという時の
裏技(反則技)にペンネームがあります。
ここに「一文無し」とか「カルビ」「ふとっちょ」「ヤセの大食い」
「炭火焼き」などとペンネームを添えると、誰がという情景が浮かびます。
説明と報告 :
字数が少ない中で、「熟してる 赤いトマトは 柔らかい」などと
わかりきった説明は字数がもったいないです。
「きょうの朝 起きて会社へ 行きました」報告、当たり前すぎて。
応用編 : 575で挨拶する。
結婚式の挨拶で何を話したら良いか、考えて困ったりしたことはないでしょうか。
挨拶は短いほうが喜ばれ、17文字ならメモを持たずに、覚えておくことも簡単です。
まず思い出深いエピソードや伝えたいメッセージを書き出しまします。
三つ位575にして見ましょう。
披露したあとは簡単なコメントをつけるようにします。
●バイク仲間への祝辞の例
「お二人ともおめでとうございます。薫です。
お祝いの言葉は短く575と決めています。(一呼吸置く)
バイク乗り 二人に幸(さち)は バイク(倍来)るよ
バイク乗り バイク投げても 幸(匙)投げず
怪我の多い新婦でしたが、良い伴侶を得て幸せに、
健康な生活を送ることができるように祈っています。
お幸せに 。。。」
●挨拶句
佐々木薫@挨拶句 入れて読み手の 心惹き
575を入れるとちょっとかっこいい。
(時間をかけないでくださいね。3分内で、脳トレにもなります。)
メール文頭に挨拶句をいれる運動をしています。
取引先などの方へは文末の署名のところにさりげなくいれましょう。
「お世話になっています。」という定形文だけではなにか物足りない。
身の回りの出来事や会社、地域、お天気のことなどちょっと添えて出すと
印象が変わります。
例:
佐々木薫@週末に 書きかけメールを 出す夏日
@汗の引く までは事務所で 静かにし
@通勤の 道夏の朝 カラリとす
575だということに気がつかない方もおりますので、
一般的には入れませんが、ここでは区切りのスペースをいれましょう。
この際、件名も575もしちゃいましょう。
一番伝えたいことが何か、明確になります。
風刺が川柳の中心かというイメージもありますが、
最近は、ほのぼのと笑えるものが増えています。
「そのまんま系」「駄洒落系」「風刺系」「俳句会系」なんでも良し。
まずは、日々の出来事を指を折って言葉にしてみましょう。
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