「日常生活に役立つ合氣道の極意」
 
  私は長い間、合氣道を学んでいます。気合いで倒す空気投げとか、
 由美かおるがやっているなどと、その実体はあまり知られていない
 とは思いますが、自分の心と身体を良いことに楽に使えるようにと
 稽古を積んでいます。

 その中で普段でも使える極意といいますか、
 人と争わずに一緒の道を進むためのノウハウを、
 私なりの解釈や例を交えて紹介します。

 
1.相手を正面から良く見ること。

 例えば、発表を聴く人の皆さんの顔を良く見る。
 輝いていたり、眠そうだったり
 好きな子の目を見て向き合う。
 あまり、じろじろみるのは変なやつと思われるので
 注意がいりますね。

 ケンカをしたり気まずいことがあると相手を見なくなります。
 
2.相手のことを知る

 相手の年代、職業、住んでいる所、好きなこと、趣味など、
 相手を理解することで考え方が分かってきます。
 
3.相手のやりたいこと求めていることを尊重する

 受け入れるといっても真っ向から受け止めると自分が痛手を
 負うことがあります。
 一線ずらすには笑顔が肝心。難しい説教長話の繰り返しは
 いやだなあと思っている人たちに、興味のない話をしても
 聴く耳を持ちません。
 ほとんどの人は自分や身の回りの人のことに興味があります。

4.相手と同じ方向に向いてみる

 同じ方向、同じ景色を見て、同じことをやってみることで、
 相手のことも更に良く分かってきます。

 好きな人と夏の海岸の砂浜に並んで座り、
 夕日が落ちていくのを見ていれば急接近は間違いありません。
 相手の立場に立って考えることでぶつかることもないでしょう。
 プレぜの時など実際に後ろの席で字の大きさを確認したり
 すると良いです。

5.先に立ってリードし貫き通すこと。

 人間は窮すると無意識に自分の命を守るための答えを探し求める
 ようになっています。
 相手のことを考えた上で進む方向はぶつかることなく、
 自分の進みたい方向と一致します。

 愛する人や家族、友人、同じ道を歩んで行ってくれる
 人がいることは喜びです。
 
以上、私が合氣道で学んだことです。
良い教えも、私自身いつでも実践できているわけではありません。
自分の立場や思い込みでぶつかることも多々あります。

まずかったなあと思った時には、
また一番目の項目から順番に進めて見ると
良い結果が得られます。

*検索「合氣道 五原則」を確認ください。
 「共感を得る飾らない姿かな」  かおる